それでも世界は続いていく。

身を焦がすような情動も、張り裂けてしまいそうな感情も、反省も後悔も感謝も激励も、言葉にすればこんなにも嘘っぽくなってしまうのに、あの流行りのポップミュージックの蜃気楼みたいな歌詞が、たくさん人の心に届くのはどうしてなのだろうか。

 

キラキラの甘いお菓子は確かに美味しいけれども、でもどうしてもそういったものがダメな夜というのは確かにあって、それでも世界は続いていくから、「それでも世界が続くなら」という話です。

 

 

 

 

 

「それでも世界が続くなら」というバンドがある。

声がいい訳ではない、歌詞が特別に詩的で韻を踏んだりもしていないし、メロディや音の種類や量が素晴らしい訳ではない。口ずさめるような耳残りのいいフレーズもない。ボーカルはイケメンじゃないし、ライブだって派手なステージライトが煌びやかに照らしたりしない。

 

それでも、僕はこのバンドの曲を聞かないではいられない。彼らが歌うことは、ただ本当にどうしようもなくそうだということでしかなくて、音楽にすればわかりやすく手っ取り早く感動させてしまうという葛藤との対峙もあったり、残酷だ。

それでも、手紙のように、叫ぶように歌われる「それせか」のうたは、なにか欠けてしまった物を埋めてくれる様で。

 

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CDのラベルの注意書き

 

 


それでも世界が続くなら「SNSとオフライン」


それでも世界が続くなら「イツカの戦争」

説明文の所の長文含めて「それでも世界が続くなら」なので是が非でも読んでほしい。

初期のMVは普通にしんどい映像で曲以前の問題としてしんどくなるので各種配信サービスで聞いた方がいい。URLを貼ったのは大丈夫なやつを選出した。

 

夢や希望では生きられない僕らに。

どうか明けないでと願ったあの最悪な日の夜に。

 

どうにもならないことはどうにもならない。残酷な事に明けない夜は無いし、「こうだったら」が現実になることも無くて、こうしている今もどこかで誰かが泣いている。

生きて欲しいだなんて、死なないでなんて言えないけれど、君が死んでしまったら僕は悲しいよ。

 

曲中の歌詞だったり、ラジオの話とか雑誌のインタビューとかでよく聞く。これが結構な心の支えになっている。

 

このバンドの曲が聞こえなくなったら、いよいよ全てが終わりなんだろう。セカオワやBUMPやRADや、amazarashiさえも聞こえなくなった夜に、それせかだけは夜を超える力を与えてくれた。

 


それでも世界が続くなら「ニコニコ動画インターネットワンマンライブ」

 

 

 

 

 

何が言いたいのかよくわからなくなりましたが、彼らの曲を聞いて欲しい人が何人かいるというそれだけです。

嫌いだったら、それで全然構わない。

 

 

最後に。

こんなクソみたいなバンドの気持ち悪い音楽なんか、聞かなくていい。こんな最低最悪の曲は、本当はこの世界に存在しない方がいいに決まっているんです。

だって、こんな曲を必要としている人がどこかにいるってことなんだから。

めて、この文章を読んだ人達や僕の知る人達が、こんな曲を聞かなくていいようになりますように。

 

それでは、また、いつかどこかで。